先輩インタビュー
逸見さんが、トラックドライバーを志したのは20年ほど前にさかのぼります。
求人広告を目にして応募したものの、そのときは定員に達したために入社できませんでした。いったん、別の運送会社に就職した後、再び求人のタイミングを待って、今度は採用に。
「働くなら南信貨物が良かった」という、その理由とは?
2000年6月入社
南信貨物自動車株式会社 逸見次弘
ドライバーになる前は、電話・通信工事を請け負う家業の手伝いをしていて、電柱を立てたり、電話回線を引いたりしていました。もともと、会社や工場の中でずっと作業をしているよりは、いろいろな場所へ行って仕事をするのが向いていたんでしょうね。家業を離れることにしたときに、ドライバーになろうと思いました。最初は当社に入りたかったんですが、ちょうど募集を締め切ってしまった後だったんです。それで、別の小さい運送会社に入りました。その会社は、市場の配送が中心でしたが、青果の配送が厳しかったのと、労働環境があまり良くなかったので…。入社してしばらくしたころから、ここでは働けないと思い、当社の求人が出るのをずっと待ち構えていました。結局、2年ほどして、求人が出たので応募して、今度は無事に採用になりました。
どうして当社が良かったのかというと、それは「スピード宣言」です。今は大手運送会社もスピードには細心の注意を払っていますが、当時はそうではありませんでした。小規模のところはなおさらで、今だから言えますが、前の会社もひどいものでした。その中で、「制限速度遵守」を掲げていたのが当社でした。スピードについては、自分自身で戒めることも必要ですが、やっぱり会社に基準があって、企業としても守る姿勢がないといけないですよね。何かあって、免許証がなくなったら仕事ができなくなってしまう。この業界に入ったら定年までずっと働きたいと思っていましたから。
今は、幹線輸送を担当しているので、10トン車で、松本・長野・諏訪の各営業所から東京営業所までを行き来しています。基本は3日運行で、夕方にこっちを出て、朝に東京に着いて荷物を降ろして、仮眠所で夕方まで寝て、それから積み込んで戻ってきます。ときどきは1社で1台を貸し切るチャーター便もあります。
前の会社のときは、地図を渡されて、知らないところにも行かされましたが、ここではエリアがある程度決まっているので、安心して運転ができます。走る道が決まっていると単調に思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。運転していると、時間帯で見える景色が違って、夜はネオンがきれいだったり、昼間に通ると「あれ?こんなところがあるんだ」って気付いたり、ときどきかわいい子がいたり(笑)。あ、もちろん、わき見には注意していますよ(笑)。何度通った道でも、新たな発見があります。ときどき、別のルートの開拓をすることもあって、そういうのも楽しいですね。